とうとうと言うか、やっとと言うか、『ぽにょ』を観ましたよ。
アニメ業界人が今さらかよ!と、突っ込まれそうですが一般の人ほど宮崎御大に対して興味があるわけではありません(笑)
いやまぁ、この人のおかげでアニメが一般人に浸透したことはわかっているし、作画や演出も勉強になる。
カリオストロの城やラピュタは私の好きなアニメの上位ですよ。
ですが昔、成りゆきで魔女の宅急便を映画館で観た以外は、宮崎駿作品は日本テレビ次第なのです。
ところで、ぽにょは当時上映していた頃、映画を観に行った関係者に聞いた感想や、個人ブログなどの感想を見る限りでは、たいして面白いものじゃないんだろうなと思っていた。
こっちもそんな感じで軽い気持ちで見ていたのですが、思ったより観れましたよ。
まず、皆さんの感想で思ったことは世界観に、馴染めないということなのかな。
宗介の母ちゃんリサがとんでもねえ運転してるとか、船舶のコールサインが現実にないものだとか、トンネルの存在がどうだとか、なんたらかんたら...。
そういうことって、そんなに重要なことなんだろうか?
全編観てみれば分かるけど、現実の世界で考えたら、あそこの住人って皆おかしいですよね?(笑)
(それ以前に、フジモトってキャラの存在が既に現実世界とは違うということを表してるが。)
ぽにょを見ても怖がらないし、町が水没してるのにそれほどパニックになってないし、汚い海に気付いている筈なのに綺麗にしないみたいだし...。
超ポジティブシンキング(?)なの。(ゴミは取れよと思うがw)
唯一まとも、と言うか(現実世界で言うところの)常識人ぽいのはトキさんだけ。
こんな世界観ですから、重箱の隅をつついてまで検証するのもどうなのかと思ってみたり。
当然、宮崎監督なりのメッセージは、た~~~くさんあるでしょうけどね。
それがなくちゃ、クリエイターである意味がないからね~w
メッセージではないだろうか?と思うところ以外に、食いついている感想の多いことに笑ってしまった。
(魚だけに食いつくとかツマンネ)
ぺんぎん(嫁さん)曰く、「これ、人魚姫のオマージュでしょ?それに、世界観はパンダコパンダ 雨ふりサーカスじゃない?」
そう言われてみれば、パンダコパンダ(原案:宮崎駿)は、ぽにょの原型といってもいいぐらいでは。
普通にしゃべるパンダが存在するし、町は洪水だし、主人公の女の子はパンツ丸見えだしw
ちなみにぺんぎんは児童文学も専攻しておりました。
はい。
普通に絵本を読んでいれば、この程度の不思議世界は当たり前のように存在しています。
絵本の世界観に対して「現実世界ではありえねー!」などという子供はおりませぬ。
はっきり言って、子供が楽しめている時点で、大成功だと思うのであります。
難しく考えずに観れば、面白いかと思います。
とは言っても、やはりいくつか解りにくいところがあったのも事実。
まぁ、宮崎監督作品は、そういったところがいくらでもあることは誰にでも解るでしょうが。
とにもかくにも、ぽにょは充分に面白かったと思える作品でありました。
あ、ちなみにスピード違反はいけないよとか、母親のことを名前で呼ぶなよとか(これは教育方針もあるが)、現実世界で真似をしちゃなんねーということは、しっかりと教えてあげましょうw