現状のアニメ製作現場は、非常に厳しい状態なのです。
最近それでも調子よさそうなところ(個人的に)は、A-1Pictures(てっぺん会社がソニーだよ)とシャフト(新房監督のおかげか)ぐらい?
正直、昨年ぐらいからドカーン!と仕事が減り、仕事が取れなくなっているクリエーターが増えてます。
2~3年前ぐらいまでは、アニメの改変期に製作アニメ本数が100本以上とか普通だったわけですが、今って何年も前から放送している作品以外だと、新作って20~30本ぐらい?
一時期1人で何本も掛け持ちしてるのが当たり前だったし、締め切りの日に作品が何本か重なって「あぼーん」なことも珍しく無かったです。
さすがにあの当時はアニメ多すぎだろ!ってぐらいに思ったわけですが、今では仕事がなくて仕事を探す光景も見られるようです。
まいった。
監督レベルの人が、作品が少なくなることによって演出をするしかなくなり、演出レベルの人が原画を描くしかなくなり...って感じです。
アニメーター出身の演出さんならまだいいんですが、演出=元アニメーターではないので、そういう人は本気で仕事がないようです。
今までも元撮影さん、元背景さん、元仕上げさんの演出さんと仕事したことあります。
珍しいほうだと思いますが。
人気が出る作品を作るように努力すれば?と言われそうですが(そりゃあそうだけどね)、国内では1位2位を争うぐらいの制作会社も本当にヤバイ状況なんです。
これは現在のアニメのシステムにも関係してるでしょう。
アニメ業界に限らず、淘汰される世の中ですね。
(穿った見かたをすると、良い作品が残ってダメな作品がなくなると思えんでもないですが...生活できなくなるのはちょっとねぇ...ってジレンマ)
某有名アニメ制作会社(世界にも名だたる会社)は、国内の人間もさることながら、海外にも会社を持っているため、その人たちにも仕事をさせなければならず、かなり厳しい状況に陥っているようです。
事実上のリストラもあったとか。
そんな中、某有名アニメ制作会社(上のとは違う。けど、似たような規模)は制作費を浮かすために、今後も旧作アニメを焼きなおして収益を得ようとしているとかって噂。
今も放送してますね~。
世界的有名アニメかい?(笑)
あれかい?に続いてそんなことしたら、クリエーターの仕事がなくなり内部崩壊だろうに...。
このまま不況が続くと、本当にやばいですね。
アニメ業界だけのことではありませんが。
てなことで、ジャパニメーションは日本の文化だから、もっと海外にアピールしようという政府の考えは大きくは間違っていないんだろうけど、もっともっとアニメ業界の現実を知ってから言ってくれって感じです。
国内のクリエイターをまず、救ってくれと。
どんなに、現状海外で日本製アニメが売れても、クリエイターにはまったく還元されません。
韓国や中国では、政府がアニメ制作に補助金を出したり、徹底して下から支えてるのに。
日本のアニメ文化が泣くわい。
あ、最後は国に対しての愚痴になっちゃったw
さぁ、今は自分が出来ることだけでも、しっかりやっていこうっと。