宮路 武氏のこと

本当に今更ですが、7月末に元ゲームアーツの宮路 武氏が亡くなりましたね。
ここのところ、アニメ業界でも素晴らしいクリエーターが若くして亡くなっていますが、実はそれと同じぐらいにショックな出来事でした。
SEGAファンだった自分からしてみれば、メガドライブ(メガCD)及びセガサターンへの貢献度に非常に想い入れのある方でした。
特にメガCDのシルフィード、セガサターンのグランディアは当時のSEGAの代表的なタイトルです。

メガCD時代、まだコレといったタイトルも少なく、回転拡大縮小機能やCDの容量を無駄に使ったアニメーションなど、ハードを使いきれていないソフトが大勢を占めていた頃に現われたシルフィード。
フルポリゴンのCGを使ったシューティングゲームで、これはスゴイと思わせた。
実は背景はリアルタイムで描画していなかったのだが、当時のハードウェアのレベルからしたら、充分にすごいと思わせる表現方法だった。
そんな程度のことでも、狂喜乱舞したあの頃。

SEGAハードにはRPGが少なかった。
そんなときに本格派、それもセガサターンの性能を上手く使ったRPGが出た。
それがグランディア。
世界観も、キャラデザも、音楽も、ストーリーも、すべてがすばらしく融合したRPG。
こんなに箱庭の中を冒険し、キャラクターに感情移入し、心から楽しいと思ったRPGも久しぶりだった。

そんなゲームたちを提供してくれた宮路さん。
本当にありがとうございました。
きっと、あなたの作ったゲームは忘れられないでしょう。