今期の作品群で作画レベルはかなり高めのマクロスF。
皆さんの関心が高いのはいいことですね~。
あるアニメ感想ブログにて、マクロスFの作画のことで、ちょっとした議論(祭)になってました。
10話で青い怪物(羽の生えたライオンみたいなの)が出てくるシーンで、
背動(背景もすべて動画にして描く技法ね)を徹底的に使ったシーンがあるのですが、
要約すると、ここのシーンの作画が手抜きだと言うコメント。
コメントには当然の如く、支持と不支持のコメントも付いているわけですが、
最近のアニメファンは、アニメの本質を忘れているようです。
あと、付け加えるならば、アニメの現状を知らないから言えるのでしょうね。
まず、アニメはクオリティがすべてと思ってる人は、極論ですがアニメ観ないほうがいいですよ。
アニメーションは動画になっていて、なんぼ。
じゃなければ、アニメじゃないしw
止め絵でよければ、いくらでも画集やPC画像を観てねと言いたい。
きれいな画を描いて、何ぼの商売だろうと言いたいのも、わからんではないですが、
現状アニメの現場で、それはかなりキツイと言わざるをえないです。
まぁ、素人さんにそれを知れ!と言うのも、どうかと思いますけどね。
でも最近のアニメ、困ったことに止めが多いのも事実なんですよね...。
制作人数、制作費、スケジュール、動画を描いてる人間(これはスケジュールの問題でもある)
全てにおいて、満足に出来ていないのが現状ですから...。
特にサテライトの製作現場は...ムニャムニャ。
ちなみに、今回のシーンは客観的に見れば手抜きと思われても仕方がないなと、思うことは思います。
現場の状況を取っ払えば、もっと良い画になったことは確実です。
アニメファンに「うお~!すごい!!」と言わすことができたでしょう。
(ワタクシはアニメーターじゃないですがorz)
結局のところ、アニメ制作に必要なのは、制作費に見合うモノを作る(作らざるをえない)ことになるわけです。
スタッフも、タダ働きをしているわけではないですからね。
どうしてもクオリティを上げなきゃいけないところと、手を抜く(とは、あまり言いたくないですが...)場面が出てくるわけで。
全作画スタッフが、神作画レベルだったら何の問題もないですが。(いや、別の問題が出るぞ...)
内緒ですけど(笑)、一番痛い問題は最近の業界全体のレベルが低いこと。
中割りすらまともに出来ない国内動画マンとか、ちょっとした色間違いに気づけない仕上げ、
パースがまともに描けない背景(原画マンも)、とりあえずマンガ引き写しなコンテマンなどなど...。
根本的なところが出来ない人が、増えてきてるように思います。
今回のような議論してる間は、まだマシかもしれませんねぇ...。
(笑)なんて、書いていられねぇよ。
ちなみに、もっともっとどうなのよと思えることが。
今回のシーン、ストーリー上本当に必要だったのかな?
そもそもそっちのほうが、気になってるのでした(笑)←あ!書いちゃった