で、前に住んでいたアパート。
ここから離れるのは、正直寂しい思い。
そこには、色々な思い出が詰まっていたから。
その場所に来たのは、もう10年以上前。
会社を辞め、前に住んでいた住居を追い出されるように出て、住み始めた場所。
ちょうどぺんぎん(嫁さん)と、付き合い始めて数ヵ月後ぐらい。
その日一緒に行動できなかった私は、ぺんぎんに住居探しをしてもらった。
そして、ぺんぎんが導かれるように向かった不動産屋さん。
即日にでも借りないとならないような状況&金も無いという私らに合う条件がそこにはあった。
即決で決めて、住み始めた。
当然、家賃以外の条件などは贅沢の極み。
とりあえず住むところが見つかって、ほっとしたあの日。
何年かして収入も安定してきたら、新しい住居を探して引っ越せばいいね~なんて、話していたあのとき。
それから、あっという間に月日が経ち、気づいたら12年近く、そこに居た。
そこで結婚もし、ドリキャスのPSOにハマリ、お気に入りのぬいぐるみーズを迎え、会社も変わり、パソコンも買い、新しい店などを開拓し、インフルエンザで2人苦しみ(苦笑)、私はヘルニアで苦しみ(苦笑)、とにかくいろいろいろいろいろいろいろいろ・・・。
本当に楽しく生活してきた。
ぺんぎんミラクルはここにもあった。
大家さんが本当にいい人で、生活しやすかった。
家のすぐ近くのバス停は、会社の目の前まで行くバスだったり。
近くに開業した先生は気さくでいい先生だった。
安くて美味しい野菜を売っている店も近くにあった。(残念ながら、ここは閉店したが。私たちが引っ越すのを見計らったかのように。)
他、もろもろもろもろ。
何かもう、至れり尽くせりの場所だった。
そこの建物は、水周りがあまり良くなく、水道管から水が漏れたり、トイレの水が止まらなかったり、風呂場の水道の蛇口が落ちたり...。
それでも、これだけ長く居れば愛着がわいて当然。
そこいら辺を走り回ってた子供たちが、すっかり大人になっていったものなぁ。
やっぱり、最後の日は涙こそ出なかったものの、部屋の中を見回しながら立ち尽くしてしまいましたよ。
今までの人生の中でも、何度か引越しを経験してきたけど、ここまで感傷にひたるのは初めて。
歳をとって、涙もろくもなってきたのかもしれないが。
やばい、これを書いてる間にもなんか、うるうるしてきた。
正直、部屋の問題がなければ引っ越してはいなかった。
だからと言って、直ったから戻ると言う訳でもない。
これもまた、ある理由がありまして。
その理由を知ったとき、たぶん私らは今だからこそ、この場所を後にしなければならなかったのだろうと理解した。
すべてにおいて、見えない何かの力に動かされたかのように。
そういえば、私の座右の銘は『時の流れに身を任せ~♪』『川の流れのように~♪』なのでした(笑)
まさしくその流れに乗ったのだろうか。
長い間、雨風を凌いでくれて、帰りを待っていてくれたアパート。
本当に本当にありがとう。
結婚時、本籍はここにしたから第2の故郷と言っても差し支えないだろう。
なので、忘れることも絶対にありえない。
私らは、これからも楽しい生活を心がけていくよ。
少しでも長く、存在し続けてほしい。
そう願わずにはいられない。
本当にありがとう。