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のんびり・また~り・まいぺーす: 自分のために日々の出来事をつらつら。日記の代わりに。 最近は美味い!しか言ってない気も(笑)

私がアニメの仕事をするようになった経緯を、ちょっとばかし書いてみます。


あれは、小学生低学年の夏の日だったんだ。
ぼくは...

とか、お堅いのはやめて(笑)


小学生の頃、なんとなく買ってもらったドラえもんの本。
今で言うフィルムコミックみたいな本です。
サイズはB4サイズのでかいヤツでした。
当時のドラえもんのアニメの中で、傑作選の紹介をしていました。
有名な のび太のおばあちゃんの話や、のび太の結婚のエピソードなどなど。
その本の後半部分に、アニメの製作工程の紹介ページがあったんですね。
それを見て、アニメーションの作り方を知ったのですよ。


ちょっと長いんで畳みます。


関係ないですが、最近アニメ関係の仕事に就きたいがどうすればいいか?と某所で聞いている学生などに対して頭にくるのは、こういった経緯もあったりします。
当時ネットなどなかった頃に、偶然とは言え小学生低学年の自分が調べることが出来たのに、今の中・高校生は何をやってんだと。どこからでも情報を得ることが出来るのにね...。
お前の目の前にある箱は何なのだ?と(笑)


閑話休題

で、実はそれ以前から絵を描いたり、色を塗ったり、漫画を描いたりと、絵の関係が好きだったものでアニメにも興味が出てきていました。
アニメの仕事と言うものに興味を持ち始めたのは、単純にそういった経緯。
まぁ、その後もラクガキ描いたり、オタクの走りみたいな友達がいたりと、アニメや漫画からもつかず離れずの生活をやっておりました。
でも、本当にその程度。

で、お年頃になったときに、進学&就職どうしようかと思い至ったのがゲームの仕事。
実は中学・高校時代はアニメはほとんど観ていなかったんですよ。
目に付いたら観るぐらいはしていましたけどね。
当時は超が付くほどのゲームバカでしたから。
寝ても冷めてもSEGAセガSEGAセガSEGAセガでした。
そうなると、中学時代はゲームしたり、BASICを打ち込みしたり、ゲームしたり、ゲームしたりwww。

何でこんなヤツがアニメの仕事に?と思うかもしれませんが、実は大学進学に際して本気でゲーム業界に行くのかどうかと悩んでいました。
当時はまだゲームはガンガン伸びている頃でしたしね。
そうなると、どう考えても情報処理や工学系に行くわけです。
(当時はまだゲームの専門学校などほとんどないし、それで何とかなるなど到底思っていない)

ただ、実は数学が大の苦手で、どう考えても無理だと言うことが前々からなんとなくわかっていましたwww
で、ゲーム業界の大変な状況(家に帰れないとか、寝ている暇もないとか)も聞き、あまり体の丈夫ではない自分は、昔から(それなりに)好きだったアニメの方面に進んだわけです。
でも、アニメ業界もそれほど変わらなかったんですよね~。
家には帰れないし、寝る暇もない。
ましてや、ゲーム業界より給料は安い。で、社会保険さえない。
まぁ、結局その点は言うほど気にならなかったんで、どうでもよかったんですけどね。
(ちなみにこういった状況は、自分がやっている限りでは締め切りが近い数日間だけだったので、思ったほどどうしようもない訳でもなかったのですが。)

なので実を言いますと、最近のアニメが好きです!だからアニメの仕事に興味があります!という方々とたいして変わらず。
いや、アニメをあんまり観ていない自分のほうが、もっと酷いかも?www
本当にその程度で決めたのでありますよ。
あと運がよかったのは、高校に専門学校から就職案内の資料が来ていたのですが、それを担任が「こんなの来てるぞ~」と、私に渡してくれたことですかね。
そして、そこからアニメ雑誌を調べたり、体験入学に行ったりと、自分が出来る範囲で適当に絞っていきました。
ちなみに大学には行ってません。
なぜ美術系大学に行こうとしなかったかというと、家庭の事情もあったので。

それからは、もうアニメにドップリ(と言っても、ものすごくアニメを観たわけでもないと思います)な生活な訳ですね。
ただし、こんな自分が今でもアニメの仕事を続けていられる理由は以下にあると思ってます。
1.小さい頃から親が美術館などに連れて行ってくれたおかげで、本物を観る機会がかなりあった。
2.とにかく絵が好きだったし(アニメだけではない)、図工なども大好きだった。
  小学生の頃は一週間に一個~二個はプラモデルを作ってました。で、色を塗ったり、パテ埋めしたり。
  何かを作ると言うことが大好きだった。なので、いつも金欠でしたが...って、関係ないですねw
3.ゲームばかりやっていたけれど、昔のスプライト(2Dゲーム)でアニメーションの面白さを改めて知った。
  ドラゴンクエストやファンタシースターなどは、本当にアニメーションの楽しさを教えてくれたと思います。
  ストリートファイターも驚愕しましたね。
  (アニメの仕事をしたいという人で、アニメと言うとテレビアニメしか思い出せない人は、アニメーションの何たるかをしっかりと理解して欲しい)

などなど、実は親のおかげでしっかりと基本が出来ていたことや、一つのことに対して飽きずにやるなど、今の自分がアニメの仕事を続けていられる要因だと思います。
あ、あとはこんな業界に行くと言ったときに、なんの文句も言わず背中を押してくれた両親もでしょうね。
単純にアニメ業界のことを知らんかっただけのような気もしますがwww

あと、もう一つ。
何をやるにも、とりあえずは文句を言わずやってみよう!という、私の性格でしょうか。
ウダウダ言う前にとりあえずやってみて、どうしても疑問に思ったり、出来ないと思ったら相談したり意見を言ってみる。
でも、とりあえずやってみたら考えていたよりも楽だったり、いい勉強になったりすることが結構人生にはあるんですよね。
最近非常に気になるのはやってもいないのに、できないだとか、やりたくないという人が多くなってきた気が。
せっかくのチャンスを棒に振るなんて、勿体無いにもほどがある...。

また話が脱線しましたが(苦笑)今思えば、本当に天職だったんだなぁとしみじみ思います。

そして、続けていたことによって素晴らしいこともありました。
セガの某格闘ゲームのアニメ部分に参加することが出来たんですよ。
まさか、アニメをやりながら大好きなセガのゲームの仕事にまで携われるとは思ってもみませんからね~。
アニメがデジタル化したことも、このような嬉しい状況になったのであります。

継続は力なりと言いますが、やはり続けていくことは自分の力にもなりますし、自信もつきますし、一度やったことは余程のことがない限りは継続してがんばって欲しいと思います。

こんないい加減な私でも、なんとかなるもので。
バカ大人でもがんばっているということを糧にして、自分に嘘をつかず、これから就職という若者にはがんばって欲しいと思います。
途中から説教臭くなりましたが、おっさんなんで許しておくんなさい\^○^/
少年(少女)よ、大志を抱け!チャンチャン♪


※誤字を修正しました...orz

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» 無題
今晩は〜、ムクラです。拝読させて頂きました。

「アニメの仕事をしたいという人で、アニメと言うとテレビアニメしか思い出せない人は、アニメーションの何たるかをしっかりと理解して欲しい」、というのにすごく頷いてしまいました(笑)
仕事にもしておらず業界にも興味があるだけで強く志願している訳でもない若輩者が何を云うかと自分でも思いますが、一応美術畑からアニメーションをみたりつくったりしている立場としてその辺りはいつもジレンマなのです。
アニメーションの力はこんなもんじゃないんだぜ!テレビアニメだけじゃないんだぜ!と叫びたい笑
「何をやるにも、とりあえずは文句を言わずやってみよう!」という姿勢など、自分にも釘を刺しつつ(苦笑)、貴重なお話しを読む機会が得られたことに感謝です´v`

また先日は拙宅の拍手にてメールフォームの件のご連絡、有り難う御座いました!
書き始めたら長くなってしまったのとわたわたしてるのとでもうちょっと時間がかかりそうですが、また後日メールをさせて頂こうと思います〜
a.mukura 2011/06/21(Tue)22:14:51 編集
» a.mukuraさんへ
読んでいただきまして、ありがとうございます(笑)
共感できる部分もあったようで何よりです。
それにテレビアニメしか観ていないのに、テレビアニメを作ろうなんてのも もってのほかだと思ってます。(いつぞやの記事で書いたような…)
まぁ、最近はそういう人たちが結構業界に入ってきてもいるのですが...大体長続きしませんね(苦笑)

こちらこそ、当時の自分を思い出しつつ書いていて楽しかったです。
メールについては了解いたしました~。
2011/06/21 23:57
» (*・`o´・*)ホ―
「何事にもやる気と根気が無ければ天職へと導かれない」と言う、身をもった体験からのお話に感動です。( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
あと、進む道を閉ざさない家庭環境も必要だということですね。
我が家は、子供たちの進む道を閉ざしていないか、もう一度考えなくては・・・
コタツ猫 URL 2011/06/22(Wed)08:42:10 編集
» コタツ猫さんへ
感動するほどのものかどうかはわかりませんが、素直にありがとうございます^^

やる気と根気は本当に重要だと思いますね。
社会に出るまでの経験や能力も当然大事ですが、それ以上に社会に出てから失敗を恐れず立ち向かうほうが大事なんだと常々思うようになりました。
今までも失敗だらけですが(先日も仕事で迷惑をかけました(苦笑))、それで成長するなら無問題ですね。
最近はさすがに歳だからなのか、凡ミスもありますが...orz

>子供たちの進む道を閉ざしていないか~
コタツ猫さんは大丈夫じゃないですか?いや、なんとなくなんですが。
ブログを読んでいる限りは、大丈夫だと思いますよ。
2011/06/23 00:26
» なるほど
いろいろ大変な面も多いみたいですが、好きなことを仕事にできているって素直に羨ましいな~と思います。
しかも小学生の頃の経験がきっかけになっているってのが凄いですね。
何気ない日常の一コマがこんなに大きな影響を及ぼすとは。

「とりあえずは文句を言わずやってみよう!」という方針、見習おうと思います。
自分は理屈こねて後回しにしたりすることが多いので、仰るとおりチャンスをかなり逃してしまっているのでは・・・と感じました。
結構心にビシッと刺さるものがありますね。
実体験を踏まえた説得力を感じましたよ!
SOH URL 2011/06/22(Wed)22:57:47 編集
» SOHさんへ
好きなことを仕事にできるって、本当に贅沢なことだと思いますね。
やりたくもない仕事をするよりは、モチベーションも違うでしょうし。

ただ逆に、趣味で終わっていれば自分が好きなモノばかりに関わっていられますが、仕事になるとやりたくもない仕事もやらなければいけなくなるということがついて回ります。
今までも、内容が無いようなアダルト作品もいくつか関わっていますしね...。ツマランですよ~><
だからと言って、手抜きするなどと言うことは【絶対】にないですが(笑)

とりあえずやってみる!ということは、本当に必要だと思うようになりました。
チャンスはどこに転がっているか、誰にもわからないですから。
まぁ、だからと言って無理をする必要はないですけどね^^
あきらめずにチャレンジしていってくださいね。
2011/06/23 00:43
» 無題
ごじょるさんの経緯を知って、天職と言えるほどアニメに誇りを持っているのが羨ましくもあり、私自身も目指したい部分でもあります。

なんだかんだで、やっぱり好きなことをやって飯を食べれるほど嬉しいことはないですよね。
私も今の仕事は好きですが、もっとやりたいことも沢山ありますし……
ごじょるさんには負けないように頑張っちゃいますよ(´ω`)

>セガの某格闘ゲーム

……ラストブロンクスですねw分かりますw
にゃんこ 2011/06/28(Tue)02:51:03 編集
» にゃんこさんへ
そうですね、好きなことで飯が食えると言うのは実際に贅沢の極みだと思いますよ^^
にゃんこさんも、夢が現実になることを祈っております。
叶ったらぜひとも教えてくださいませ。

某格闘ゲームの件ですね!
そうそう、ラストブロンクス...って!!!(笑)
そういえば、セガリンク時代にタイトルを教えたような気も...?
2011/06/28 21:46
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プロフィール
HN:
ごじょる
性別:
男性
自己紹介:
アニメな業界に住む、かっぱ
ぺんぎん(嫁さん)と、ひっそり暮らす
記事の内容は、必ずしもその日の行動とは限りません(笑)
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