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のんびり・また~り・まいぺーす: 自分のために日々の出来事をつらつら。日記の代わりに。 最近は美味い!しか言ってない気も(笑)
東野圭吾氏の小説。
次に選んだのは、『白銀ジャック』。

初めに読んだ『放課後』(前の記事参照)が、約25年前の作品。
そして、次に選んだ作品が2010年に出た作品。
デビュー作から、ほぼ新作まで一気に飛んでみましたw
実はツイッターでオススメをいくつか聞いたので、その順番で購入したのですがw


ネタバレあるかもしれないので畳みますよ。

感想

スキー場でリフトやゴンドラの運営の責任者として働く主人公。
そんなスキー場に『ゲレンデのどこかに爆弾を仕掛けた。
犠牲者を出したくなかったら身代金を出せ』、という脅迫状が届く。
身代金を用意すれば爆弾のありかを教えるという脅迫状に、スキー場を閉鎖したくない経営陣は身代金の要
求を呑む。
そして、一度ならず二度目、三度目と身代金の要求は続く...。

全体的な内容は、今の世の中の状況を痛烈に描いたものでありました。
今回はサスペンスだったので、殺人も起きません。
経営の為には犯人の要求を呑み続け、スキー客の安全を確保しないなんてぇのは、今の日本に於ける原子力発電所の状況を見ているようですな。
原発を続けさせたい国&東京電力&原発推進派(経営陣)、国民の安全を確保したい反原発派(主人公達)。
金を要求する犯人は誰なんだ?(苦笑)

正直、日本の経営の現状ってこんなばっかだったよねw
一時期テレビで騒ぎになったもんな~。
客を馬鹿にしてるって企業がわんさかね。

内容に戻ると、実は犯人では?とミスリードさせる人物と、犯人像が変化すると言う読者を混乱させる展開も待ち受けております。
まぁ、小説では普通にある展開ですね。

最後は、やはりどんでん返しがあるわけですが、それもやはり経営(と言う名の金儲け)に翻弄された人達の何とも切ない内容になっているわけです。
まさか、そんな裏切り行為が!
とんでもねぇ!

ちなみに、主人公も主人公と言えるほどの強いキャラではないし、感情移入を思いっきりできるようなキャラもそれほどいません。
淡々と話が進んでいく感じです。
それでも、犯人は誰?この後どう展開するの?という先が気になる話ではありました。
おまえらそれはわからんでもないが、それとこれとは別問題だろう?って展開もありましたけどね。
東野さんって、人間の表と裏を書くのが好きなようですね。
って、普通はそういうものなのかな。

大きな動きがあるわけでも無いし、特筆するような展開が待っているわけでもないので、
ジェットコースター展開が好きな人は面白味を感じにくいかもしれませんね。
ただ、じっくりと読める話かなって感じです。
しかし、『放課後』を読んだあとだと非常に大人しいと言うか、もうちょっと冒険できたような気もするんですがどうなんだろう...?
25年経って、東野さんの心境の変化とかあったのかな?
歳?


ちなみに、第三弾は『変身』を読んでます。
別人の脳を一部移植された主人公の話です。
これは中々面白いかな~と思ってますが...。
さて、今後の展開はどうなるのかな。

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